2007-02-11

U ターン

父は寡黙で、温和な人だった。服飾等の商店を母と経営していた。
僕は東京で叔母の家の2階のアパート住まいだったが、その父が最近痴呆っぽくなってきたと
母から聞くようになった。時折仕入れで上京してきていたが、だんだん母や叔母が心配して上京させなくなり、仕入れは叔母さんがしていてくれていた。
 

 物忘れ、ひとり言等が多くなり、母も一人で不安感を抱いていたのだろう。父はまだ普段は全然普通の状態だったが、息子が自分ひとりだけなのでずっと帰りたくはなかったが両親や親戚に説得され仕事ももちろん転職し、家業は手伝わなかったがUターンすることになった。1987年、昭和62年の11月。今年でちょうど満20年になる。

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