2007-03-25

認知症(痴呆)の家系?遺伝するの?

わが家の父系の家系には実は痴呆が多い。祖父は若くして40代で亡くなったが祖母はやはり今で言う認知症だった。私がまだ小さい頃であまり記憶が無いが、トイレ以外の家の中で排便したり、徘徊みたいな感じで親戚の家に用も無いのに通っていたりしたらしい。

親父は長男で兄弟は(種違いで2人)8人もいる。昔はそんなもんだ。子供が大勢、今じゃ考えられない、8人も産んだんじゃ呆けてもしょうがない。ぐらいの感じもしてた。

でも一番上の姉も教師をしていた人だが、痴呆で徘徊等も繰り返し、ずっと寝たきり状態で従姉妹が自宅で介護し続け亡くなっている。
そしてすぐ下の弟も認知症、親父が亡くなってからも一時期頻繁にちょっと見当違いに思える葉書を送ってきていた。
その下の弟も同じ、話だけ聞いていて晩年入所している施設に見舞いに行ったが、もう話せなくて寝たきりの恍惚状態、田舎弁で話しかけたら一瞬反応したように見えた。
内科の医師をしていた人で頭も良かったのに医者として自分の痴呆が進行していくのをどういう感じで受け止めていたのだろう?親父の兄弟の中でいってみれば一番成功した叔父さんだったが晩年は哀れにも思える。
親父と二重写しに見えた。痩せて顔の骨格が浮き出ていたせいもあるが、晩年の親父とそっくりで、やっぱり兄弟なんだな~と感じた。

一緒に見舞いに行った従姉妹が以前電話で「家の母もそうだけど、一生懸命生きてきてこれだけの事を成しとげてがんばってきたのに、最後は全部訳判らなくなっちゃって人生ってなんなんだろうね?悲しいね!」というようなことを言ってた。別に認知症になった人の人生越し方が否定される訳でもないのは分かっていることだが。最後は安穏であってほしい。

「平均年齢が上がって昔より長寿になってきたから痴呆も多くなってきた」というが、今の医学でまだ治癒できないのなら、少しでも晩年に至った病気持の高齢者が楽に安泰でいられるように家族の安心も含めて切にそう思う。叔父叔母の家族も皆辛い思いをしていた。
今そういう状況に無くて何の関心も無い人も皆多かれ少なかれ経験する道なんだろうが。
未来はもっと軽減されるように願う。

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