親父は昔、和菓子の職人だった。10代から丁稚奉公(でっちぼうこう)して東京の「風月堂」などで働いていたらしい。そして昭和11年のクーデター未遂事件だった「二・二六事件(ににろくじけん)」に遭遇したとのこと。
大雪の日、自転車でお店の配達?だかをしていた時皇居近くが騒がしくなり、自転車を止めて、なんだろう?と見ていると兵隊さんが行進していた、騒然としてきて警官だか兵隊(二・二六事件は陸軍皇道派の影響を受けた青年将校らが1483名の兵を率い、「昭和維新断行・尊皇討奸」を掲げて起こした反乱事件)が来て「ここに居るな!早く帰れ!」と言われて帰ったとのこと。それから数日戒厳令が布かれて外に出れなかったと。
社会の教科書で習った「日本の歴史」ぐらいの認識しかなかったが、親父は大正2年生まれ、歴史のちょっとした証言者だった。まだ痴呆症状や認知症になるずっと前に聞いた話だ。
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